『うまく子育てをしたい…』
『初めての育児で不安…』
『父親の役割がわからない…』
このような悩みを抱える、子育て中のパパに向けて、この記事を書いています。
初めて父親になると、わからないことばかりで、家庭の中でどう動けばいいか迷ってしまいますよね?
自分なりに育児や家事をやっているつもりでも、ママが不満そうな顔をしていたり、機嫌が良くなかったり、といったことがあります。
結論からいうと、父親と母親の違いを理解しておくと、もっと子育てが楽になる。
男性と女性では考え方や求めるものが違うので、それを事前に知った上で、パパとして振る舞えば、ママは満足して機嫌が良くなり、夫婦のパートナーシップは良好に保たれます。
夫婦の仲がいいことは、子どもにとても良い影響を与えるので、子育て中のパパの動き方はものすごく大切です。
ということで、今回は『父親と母親の違いを理解しておくと子育てが楽になる理由』について解説していきたいと思います。
子育て中の母親の悩みは『大人と会話がしたい』
初めてのパパが、まず知っておくべきなのは、『ママが何を求めているか?』です。
パパも仕事で忙しい中、掃除や洗濯、皿洗いやゴミ出し、オムツ替えやミルクなど、自分なりにできることを頑張っていると思います。
でも、なぜかママは不満そう…。
こんな経験はありませんか?
パパもできることを頑張っているのに、ママの機嫌がなかなか良くならないということは、多くの家庭で起こります。
では、なぜこのようなことが起こるのか?
その理由は、ママの本当の悩みが『大人と会話がしたい』だからです。
子育てに専念しているママは、1日中子どもと一緒にいるので、大人と会話がしたいという悩みを抱えています。
特に子どもが生まれたばかりの頃のママは、自宅にこもることが多くなり、日中に大人と話す機会がほとんどありません。
そのためパパが仕事から帰ってくると、ママの会話したい欲求が爆発して、待ってましたという感じで、『今日はこんなことがあってね…』と話しかけてきます。
しかし仕事で疲れているパパは、ママの会話の相手をするのが面倒で、早くお風呂に入ってゆっくりお酒でも飲みたいと思ってしまい、ママとの会話を適当に済ませて、さっさとお風呂に入ってしまう…。
これがくり返されることによって、父親と母親のパートナーシップが崩れ始め、ママはいつも不満そうで機嫌が悪く、家庭内がどんよりした雰囲気になるのです。
ですから初めてパパになる方は、『ママの会話相手になってあげる』という考えを持っておくことが大切です。
父親は帰宅後に母親の話相手になるのがベスト
父親である男性と母親である女性とでは、コミュニケーションの仕方が異なります。
パパは男性と女性の違いを理解しておくことで、夫婦のパートナーシップを円滑に築くことができ、子育てを心から楽しめるようになります。
先ほど、ママは子育てに専念していると、大人と会話したいという欲求が高まるという話をしました。
おそらく男性の場合は、子育てに専念していても、ママほどの会話したい欲求は出てこないと思います。
なぜなら、『男性が1日に話す言葉は8,000語、女性が1日に話す言葉は20,000語』といわれているからです。
普段女性は男性の2〜3倍もの言葉を話していることになるので、会話に対するストレスも2〜3倍感じやすいということになります。
そのため仕事から帰宅したパパに対して、ママはマシンガントークで一気にコミュニケーション欲求を満たそうとするのです。
しかし、パパは仕事で8,000語を使い果たしているので、ママと会話する気力が残っておらず、さっさとお風呂に逃げ込んでしまう…。
パパは仕事で疲れて大変かもしれませんが、仕事から帰ったら、できるだけママの話に耳を傾けて、コミュニケーションに対するストレスを軽減してあげましょう。
父親は問題解決型、母親は共感型
初めて父親になる方は、男性と女性の考え方の違いについて理解しておくと、夫婦関係や親子関係を良好に保つのに役立ちます。
父親である男性は『問題解決型』でものごとを考える傾向があり、母親である女性は『共感型』でものごとを考える傾向がある。
たとえば、ママは『今日はこんなことがあったの〜』という感じで、その日に起こった出来事を話し、それに対する苦労や感じたことをひたすら相手に伝えます。
ママは自分に共感してほしいだけなのですが、これに対してパパはママの問題を解決してあげようと考え、あまり共感をせずに、いろいろなアドバイスをしてしまう…。
パパは『良いアドバイスができた!』と自己満足しますが、ママが求めているのは問題解決のアドバイスではなく、大変だったママの気持ちをわかってほしい、という共感だけなのです。
『その問題はこうすれば解決するんじゃない?』
このように言われてしまうと、ママはがっかりしてしまいます。
初めて父親になる方は、夫婦の日常会話の中で『アドバイスは不要』ということを覚えておきましょう。
ママが求めているのは、パパが自分の目を見て話を聴き、自分の話にうなずきながら、親身になって、最後まで話を聴いてくれることなのです。
これを知った上で、夫婦のコミュニケーションがとれれば、夫婦も家庭も円満になりやすいです。
父親は一点集中型、母親は同時進行型
初めて父親になる方は、男性と女性の行動の違いについて知っておくと、夫婦のパートナーシップが良好に築けるので、子どもにも良い影響を与えます。
父親である男性と母親である女性とでは、脳の構造が少し異なるといわれています。
女性は左脳と右脳をつなぐ脳梁という器官が、男性よりも太いため、左脳と右脳の情報交換のスピードがはやく、同時進行でものごとを進めるのが上手いといわれています。
いっぽうで男性の場合は、一つのことに集中するのが上手いといわれています。
つまり、父親は一点集中型に行動し、女性は同時進行型に行動する、ということですね。
たとえば、ママは子どもに食事を食べさせながら保育園の連絡帳を記入したり、洗濯をしながら掃除機をかけたり、テレビを観ながら会話をしたり、などの同時進行ができる。
しかし、パパはママのように器用に行動ができないので、テレビを観ているときにママに話しかけられても、ちゃんと話を聴くことができず、ママにストレスを与えてしまう…。
ですから、もしテレビを観ているときにママに話しかけられたら、テレビをいったん消してママの方を向き、ママの話に集中するのがおすすめですね。
パパがママの話を集中して聴くようになれば、ママのコミュニケーション欲求が満たされて、夫婦関係が良好になります。
父親はサプライズよりも日常的なことを重視するべき
ママを喜ばせようとするときに、多くのパパがは『何かサプライズをしてあげよう!』と考えます。
しかし、ママが喜ぶのは、サプライズよりも日常的なことです。
ママを喜ばせたいと思うなら、非日常のサプライズではなく、もっと日常的な細かい積み重ねが重要です。
たとえば、こまめにメールを送ってあげたり、『好きだよ』『愛している』と言ってあげたり。
このような日常的なママへの心遣いによって、パパの株は上がっていくのです。
パパの株が上がれば、パパが不在の時も、ママは子どもに『パパがお仕事を頑張ってくれているから、家族が幸せなのよ』と伝えてくれるようになるので、休日以外は子どもと遊ぶ時間が取れないパパでも、子どもはちゃんと懐いてくれます。
ですからパパは、ママのために家族旅行を企画したり、レストランでの食事を計画したりするのもいいですが、それよりも毎日早く帰ってあげたり、お風呂に入れてあげたり、子どもにごはんを食べさせてあげたり、ママの肩を揉んであげたり、といった日常の中でやれることを背一杯やってあげましょう。
まとめ
この記事のまとめです。
- 父親と母親の違いを理解しておくと子育てが楽になる
- 子育て中の母親の悩みは大人と会話する時間が少ないこと
- 父親は帰宅後に母親の話相手になるのがベスト
- 父親は問題解決型で考え、母親は共感型で考える
- 父親は一点集中型で行動し、母親は同時進行型で行動する
- 父親はサプライズよりも日常的なことを重視するべき
男性と女性とでは、考え方や行動が全然違うので、初めてパパになる方は、これがわかっていないと、さまざまな場面でストレスを感じてしまいます。
『自分はこんなに手伝っているのに、何が不満なんだろう?』
『ここまでやってあげているのに、なぜママは嬉しそうじゃないの?』
このような疑問が積み重なって、子育てや夫婦が嫌になってしまうこともある。
大事なのは、男性と女性の違いを受け入れて、ママの心が満たされる言動や行動を心がけて、まずは夫婦関係を良好に築くことです。
夫婦関係が良好なら、子どもは健やかに発育できます。
ですから、初めてパパになる方は、とにかくママを最優先にしてあげましょう。