「天白区の情報を探している」
「天白区の歴史や産業を知りたい」
「天白区の人口推移についての情報を探している」
この記事は、こんな方に向けて書いています。
名古屋市天白区の歴史、人口推移、産業の特徴などの情報をまとめてあるので、ぜひご覧ください。
名古屋市天白区に若い人が多い理由【人口・産業・歴史のまとめ】
名古屋市天白区の人口、世帯数、面積、歴史、学区の特徴、産業などについての情報をまとめましたので、それぞれご覧ください。
名古屋市天白区の人口・世帯数・面積
平成28年の人口動向調査のデータによると、名古屋市天白区の人口は163,148人で、名古屋市内16区の中で7番目に人口が多い区となっています。
また、世帯数は75,172世帯で、名古屋16区の中で5番目に多い世帯数です。
平成27年の全国都道府県市区町村別面積調のデータによると、名古屋市天白区の面積は21.58平方メートルで、名古屋16区の中で5番目の広さとなっています。
人口、世帯数、面積のどれをとっても、名古屋市内16区の中で真ん中くらいの数値なので、平均的な規模の区であることがわかります。
名古屋市天白区の誕生と人口推移
名古屋市天白区は、昭和50年2月に昭和区から分区独立して誕生した区で、名古屋市の中で1番新しい区です。
昔の天白区は、のどかな農村地域でした。
しかし、土地区画整理事業による優良な宅地造成、道路の整備、地下鉄やバスなどの公共交通機関の整備によって発展してきました。
平針住宅、島田住宅、相生山団地などの大規模な集合住宅や、多数のマンションが立ち並ぶ住宅地域となりました。
昭和50年2月時点での人口は87,931人でしたが、平成20年には159,857人まで人口が増えて、平成27年には16万人を突破し、現在も増加傾向にあります。
名古屋市天白区は若い人が多く住んでいる
平成28年度の天白区の人口構成を年齢別に見てみると、年少人口(0歳~14歳)の比率が13%となっており、名古屋16区の中では4番目に若い区となっています。
また、15歳から64歳の人口比率は65%、65歳以上の人口比率は22%となっています。
名古屋市の平均では、年少人口の比率は12.5%、15歳から64歳の人口比率は63.1%、65歳以上の人口比率は24.5%となっています。
さらに、天白区の平均年齢は43.6歳で、名古屋16区の中では3番目に若い区です。(ちなみに、全国の平均年齢は46.4歳です。)
平成27年度の天白区の年間出生数は1,468人で、名古屋16区中で5番目に多くなっています。
つまり、天白区には1日に平均で約4人の赤ちゃんが誕生している、ということになります。
年少人口比率、平均年齢、年間出生数をみると、天白区には若い人が比較的多く住んでいることがわかります。
天白区で1番若い学区は植田東学区
天白区の年齢別人口比率を17学区別に見てみると、同じ天白区内でも地域によって年齢構成に差があることがわかります。
年少人口の比率は、「植田東学区」が18.8%と最も高い数値になっており、「高坂学区」が8.5%と最も低い数値になっています。
植田東学区と高坂学区では、10%以上の差が開いています。
また、65歳以上の人口比率では、「高坂学区」が41.6%と最も高い数値になっており、「植田東学区」が12.3%と最も低い数値となっています。
天白区には児童・生徒・学生が多い
天白区の児童・生徒・学生などの在学者数は34,639人で、名古屋16区内で4番目に多く、名古屋市内で占める割合は8.1%となっています。
天白区内に住んでいる若年層が多いので、自宅から学校に通う児童・生徒・学生が多いことと、天白区外からも通学してくる生徒・学生も多いことによって、この数値になっています。
天白区の産業はまだまだ発展途上
天白区は、都市計画法によって、大規模集客施設の建設が規制されている影響もあり、天白区内にある民営事業所数は5,365事業所になっており、名古屋16区の中で3番目に少ない事業所数となっています。(名古屋市内で占める割合は4.3%です。)
天白区で働いている人の数も47,672人と名古屋16区の中で最も少なくなっています。
天白区にある民営事業所のうち、最も多い産業は小売業で872店舗あります。
住宅地から通いやすい場所に、普段の買い物をするためのお店があるのがわかります。
天白区の産業の特徴とは?
天白区の産業の発展はまだまだこれからですが、天白区内の製造業には注目するポイントがあります。
それは、パチンコ等の業務用機械を製造する民営事業所の出荷金額が約1,959億円もある、ということです。
これは愛知県内の市区町村の中で2番目に大きな金額で、愛知県内に占める出荷金額の17.6%となっています。
パチンコ等の業務用機械の製造は、天白区を代表する産業なのです。
天白区にはホテルや旅館がない
天白区のその他の特徴としては、ホテルや旅館などの施設がないことです。
これは名古屋16区の中でも天白区だけで、名古屋駅などの主要な交通拠点から距離が離れていることも要因だと考えられます。
天白区は自動車利用をする人が多い
天白区には坂道が多いため、普段から自動車を利用する人が多いです。
平成28年のデータを見ると、天白区には自家用車として登録されている自動車は68,073台あり、名古屋16区の中で6番目に多い数値となっています。
名古屋市天白区の歴史~天白の由来まで
1906年(明治39年)、平針村・植田村・弥富村・島野村の4つの村から構成される天白村は誕生しました。
この天白村が現在の天白区になっています。
「天白」という名称は、この地を北東から南西に流れる「天白川」からとって名付けられました。
「天白川」の名称は、川の下流に天白社が祀られていたのが由来です。
名古屋市緑区鳴海町に「字天白」という地域がありますが、これは昔の東海道の天白橋のすぐ東の土地で、その場所に天白社があったといわれています。
天白社には天白神が祀られており、中部地方を中心に天白社は全国にあるといわれています。
しかし、参考文献がほとんど残っていないので、本当のところはわからないというのが現状です。
名古屋市天白区の緑地や自然
天白区の中央部を横断するような形で天白川が流れ、河川敷にある天白川緑地では四季の変化を楽しむことができ、普段は散歩やジョギングをする人たちもいます。
天白区の南西部にある「相生山緑地」は123.7ヘクタールの広さがあり、自然と触れ合うことができる「オアシスの森」が整備され、5つある散策コースやあそびエリアを親子で楽しむことができます。
天白区の南東部には「しだれ梅まつり」が開催される農業センターを有する荒池緑地があり、広さは57.2ヘクタールで豊かな自然に溢れています。
天白区天白町にある「天白公園」は、毎年「区民まつり」が開催されている公園で、26.5ヘクタールの面積があり、天白区内では最大級に大きな公園です。
また、広い芝生広場や大きな滑り台つきの遊具、バーベキューコーナーもあり、大人から子供まで楽しめるようになっています。
まとめ
最後に、名古屋市天白区の特徴のまとめです。
- 人口は163,148人、世帯数は75,172世帯、面積は21.58平方メートル
- 0歳~14歳の人口比率が13%で、名古屋16区の中でで3番目に若い
- 天白区で1番若い学区は植田東学区
- 民営事業所数は5,365事業所で、名古屋で3番目に少ない
- 天白区内で働いている人口は47,672人で、名古屋で最も少ない
- パチンコ等の業務用機械を製造する産業の規模が大きい
- ホテルや旅館などの施設がない
- 自動車を利用する人が多い